一語一会 第10回

 


第10回

「先人の足跡」



毎日何気なく使わせて頂いているこの身体。

病気やけがをしたときに改めて元気な身体がどれほどありがたいか感じさせられる。

また、身の回りの全てが神様からの借り物であると教えて頂く。


毎月のようにおぢば、大教会へ車で2時間ほどの道のりを帰らせて頂く。

教祖130年祭活動の三年千日の1年目。

先人、先輩方は徒歩で親里・ぢばへ目指していたことを考えたときに、

少しでもその足跡を辿ってみたいと思った。

そして、ある人と徒歩でおぢばがえりをしようかという話になったが、

普段歩いているわけでもないし、身体を鍛えているわけでもないので、

自転車でおぢばがえりをしようと話はまとまった。

自転車といっても、ロードバイクではなく変速器はついているが普通のシティサイクル。


教会を出発して最初は意気揚々。

しかし、しばらくするとお尻は痛くなるし、立ち漕ぎの度に足は攣る。

奈良県内に入ればアップダウンの連続。登り坂は自転車を降りて押して登る。

下りは自転車に乗り一瞬で下り終わるの繰り返しをして、

おぢばへは予定より大幅に遅れて到着。約13時間の旅であった。

次の日は全身筋肉痛で苦しみながら車で帰宅。

あれほど苦労したのにあっという間に教会に着いた。

その後も、おぢばがえりするたびにありがたいなぁという気持ちが沸き起こってきた。


あれから数年がたち、

あの頃のありがたいなぁという気持ちもいつの間にかなくなり、

当たり前になってきている。


大教会の記念祭を終え、

次の塚、教祖140年祭に向けてスタートを切った今、

また何か先人の足跡を辿ってみようかな!


38歳 K