一語一会 12回

 


第12回

「眠気と自己嫌悪の狭間で」

Mさん



勉強漬けの毎日だった受験生時代。

「夜遅くまで勉強するぞ!」と気合を入れた時に限って、

眠気に負けて寝落ちてしまうことも多々ありました。

その度に、朝目が覚めた時、「あああっ、くそーっ!寝てもーた!」と

寝てしまったことにイライラ。

逆に、「朝早く起きて勉強するぞ!」と気合を入れても、

結局起きられなくて自分にイライラ。


今でも、やらないといけない事があっても、

子供たちを寝かしつけながら、そのまま一緒に寝てしまったり、

ちょっと横になるつもりが、気がつけば寝過ごして、

ひのきしんに遅れてしまうということもあります。



勉強であれ、仕事であれ、教会の御用であれ、

皆さんも似たような経験ありますよね。

そんな時、目が覚めて最初に抱く感情は、どういうものでしょうか?


恥ずかしいことに、私の場合は後悔や自己嫌悪が先に立ち、

「かしもの・かりもの」にシンプルに感謝するという基本的なことは、

頭の片隅にもありません。

もちろん締め切りがある仕事や課題などに取り掛かっている時は、

そんな余裕がないのは当たり前かもしれません。

でも、そんな中でも、まずは「眠ることができてありがたい」、

そして「起きることができてありがたい」と

感謝する気持ちを持てるような自分でいたいものです。



そのために、こう考えてはいかがでしょうか。

自分の意思以上に寝るということは、つまり、身体が休息を求めているということです。

親神様から身体をお借りしている私たちにとって、

身体を存分に使って周りの方々のために働くということも大切ですが、

その身体を労わる、ケアするということも務めの一つだと思います。

人から借りたものを粗末に扱わないのと同じように、

神様から借りている身体をしっかりケアしてこそ、

人から喜んでもらえる働きができる身体の状態を保つことができるのです。


「もうイライラも後悔もしないぞ!」

そう思う今日この頃です。