一語一会  第4回


第4回

「親神様は優しい」

(Uさん)



ドキッ!鍵がない!


ある日の職場での話です。

仕事中に使う鍵が見当たりません。私がなくした可能性が高いけど、身に覚えがない。

どうしよう。

すぐに職場中を探しました。その場にいた職場の方々も探してくださりました。


「すみません。」と頭を下げながら、探し続けますが、見つかりません。

だんだん、卑屈な気持ちになってきました。


30分ほどして、

その場にいなかった職場の方が鍵を持ってあらわれました。

(私が鍵を片付けてすぐに、その方は持ち出していたそうだ)

鍵は、無事に戻ってきました。


私は、「これぐらいですんだし、私が原因でもなかったし。良かった良かった。」

と、安心したのでした。


このとき、先輩から聞いた言葉を思い出しました。

「理の世界は厳しい。けれども、親神様は優しいで。」


そうかぁ。

これぐらいですんだのは、親神様の親心ですましてくれたんだ。親神様は、優しいなぁ。

良かった良かったで終われば、ただ親神様の優しさに甘えてるだけだなぁ。


そして、今回、私が感じた卑屈な心に目向けたんです。

普段から、周りの人を卑屈にさせている心あたりがある、人にうつっている自分の中の卑屈な心を自覚させられのだなぁと、ふりかえることができました。


親神様は、大難をちょっとした出来事にかえて、知らしてくれます。

私たちの心を、かりものの世界にうつして知らしてくれています。

そのたびごとに心の思案を重ねると、明るい悟りができるようになり、大きな心得違いを未然に防ぐことができます。


これからも、親神様の優しさを感じながら、心の思案を重ね、陽気な毎日を送っていきたいです。