一語一会 第1回


  第1回  

『言葉とこころ』
(H さん)


自分にとって去年2019年という一年は、
しんどい事が重なった年でした。
詳しくはここでは書けませんが、
「こんなに重なるもんかな?」と思うほど自分にとって都合の悪い事、
ショックな事が立て続けに起こりました。
自分の胸に手を当てて考えてみたり、神様にお伺いを立てたり、
人の話を聞いたりと色々理由を探しながら
悶々とした日々を過ごしていました。

そんな中である本の言葉が目に留まりました。それは、
「言葉には力があって、何もない普通の時にでもいい言葉を口にし続ける事が大切。
独り言でもいい。そうする事でもっといい言葉を使いたくなるような出来事が
自分に返ってくる。」
疑いながらも、この現状と自分の心を何とかしたいという気持ちで、
合言葉を決めてひたすら毎日言う事に決めました。
その合言葉は
「うれしい、楽しい、ありがたい」
これを毎日何回も独り言で言い始めました。
おかしな事をしていると自身でも思いながら、しかし、大真面目に言い続けました。

それから数ヶ月が経った頃、自分の心に変化が起きている事に気づきました。
特に何も現状は変わっていないのに自分の心がどこかいい気分で、ウキウキしている。
そして、自分にとって「うれしい事、楽しい事、ありがたい事」が
繋がっているかのように少しずつ起こり始めました。
「これはいい言葉をひたすら口にする事で、自分の心が変わってきたのかもしれないなぁ」と思いました。
数ヶ月前と一切現状は変わっていないのに、言葉を変える事で少しずつ自身の心が変わって、そして身の回りの事が変わっていくのを肌で感じました。

「かしものかりもの」の教えは体をはじめ、
身の回りの全ては神様から借りているもの。
そしてそれら全ては自分の心が映し出されたものであるというものです。
自身がしんどい思いをしてそこから、何とか前に、と行動した事が
この「学び」につながりました。
これからも「言葉」を通して「心」を変える努力を続けていきたいと思います。